ぐりとぐら

年中ろば組さんの部屋にやってきたのは、のねずみのぐりとぐら。小さなバスケットには食べ物も用意されているけれど…。

この世で一番好きなのは、お料理すること、食べることなんだって!「じゃあ、たべものがいっぱいないとね!」

食べ物を作って大きなお皿にどんどん乗せていきました。すると毎日少しずつ食べ物が減っているような気がします。次の日に確かめると、やっぱり減っています。お手紙も添えてみましょう。

すると、ぐりとぐらからのお手紙が届きました。

もちろんその日は朝から大騒ぎでさつき公園へと出向いたろば組さんでした。さつき公園にいったらぐりとぐらに会えるかも知れないのです!

(担任からT君の保護者への連絡)さて、ぐりとぐらがチーズを食べた!と気付いたTくんは、朝から新聞で何やら作っていました。「これでぐりとぐらを捕まえるんだ!」と完成したのは罠でした。「今日はママに遅く迎えに来てって電話しといて!ぼくは、夜になってぐりとぐらがチーズを食べるまで監視してるから!そして、この罠で捕まえる!!」とのこと(笑)公園でもお花を掲げて「これでおびき寄せる!」とどうしても捕まえたいTくん。「みんな~!足跡見つけたから来てー!」と先頭に立って、みんなのぐりぐら探しに気合いを入れてくれるのでした♪

保護者から担任への連絡本当にお手間をかけてしまい申し訳ございません。いつもありがとうございます。 Tに聞いたら、近所のおじさんが仕掛けているネズミの罠のところまで行き、「そうそう!これでぐりとぐらを捕まえるんだ🐀!」って言いました笑 ママが「でもぐりとぐらは悪いことしてないんじゃない?」兄が「ぐりとぐらはキャラクターだよ」と言うと、Tは「そうか!ぐりとぐらはキャラクターなんだ!なら、人間の世界にはいないね!」と納得してました。 兄の冷静な一言で、すぐに現実に引き戻されてしまいました。

メルヘンと現実の世界を行ったり来たりしながら、子ども達は育っていきます。メルヘンの中で体験する事は子ども達の想像の世界を大きく広げてくれることでしょう。私たちの世界には厳しい現実の壁が立ちはだかる事もあります。けれど、その壁を乗り越える力も、夢を手に入れようとする力も、知らない世界を知ろうとする力も、メルヘンの中には確かにあると信じたいと思います。

ところでTくん、ぐりとぐらは本当はどこかにいるかも知れないよ!見た目はちょっと違うかもしれないけれど。罠を仕掛けるよりもいい方法がきっと見つかると思うよ。私は子どもの頃、ニンジン畑の中でモグラと目が合ったことがあるの。可愛かったよ!(実際には鼻のとがったネズミだったようです。)