暗闇の中に光が輝くように、神さまからの希望が与えられたクリスマス。2000年前に起こった素敵な出来事を振り返ってみましょう。
ナザレの町に住むマリアさんのところに天使が現れました。「恐れることはありません。あなたは男の子を生みます。神さまの子どもです。」マリアはとても驚きましたが、神さまのお言葉通りになるようにと祈りました。
マリアと婚約していたヨセフの夢に天使が現れました。「聖霊の力でマリアは神さまの子どもを身ごもりました。恐れずにマリアを妻に迎えなさい。生まれてくる子はイエスと名付けなさい。」その頃ユダヤの国では人口調査がありました。ローマ帝国の属国であるユダヤの税額を決めためです。ヨセフは出身地のベツレヘムに向かわなければなりません。身重のマリアを連れての旅は楽なものではありませんでした。何日もかけてベツレヘムに着いた時、宿屋はどこも満員でした。ようやく借りる事ができたのは、馬や羊の小屋でした。新しい藁を敷いた飼い葉おけが赤ちゃんのベッドです。世界の王様がお生まれになるというのに、粗末で暗くて寂しい小屋でした。でもそこに希望の光が輝くのです。ベツレヘムの野原で羊を飼う人々がいました。町の人からはさげすまれている人たちでした。夜に羊の番をしていると辺りが急に明るくなり、主の天使が現れました。「今日ダビデの町で救い主がお生まれになった。その方こを主メシアである。あなた達は飼い葉おけの中に寝ている赤ちゃんを見つけるでしょう。はやく拝みに行きなさい。」
羊飼いは早速出かけて行き、飼い葉おけの中の赤ちゃんにお会いしました。天使の言ったとおりだったので、喜んで神さまを讃美しました。
さて、東の国では占星学の学者たちが星の研究をしていました。そして不思議に輝く大きな星を見つけました。救い主誕生を告げる星に違いありません。宝物を持って拝みに行くことにしました。明るい星が先立って進み、学者達をおさなごのいる場所へと案内しました。博士たちはひれ伏して拝み、黄金・乳香・没薬を捧げました。静かに眠るおさなごは神さまから私たちへのプレゼント、救い主キリスト、平和の王さまです。聖なる夜に祈ります。父なる神さま、私たちの世界が平和になりますように。私たちの心も平和でありますように。苦しみと悲しみの中にある人々をどうかお救いください。アーメン