「おなかを(聴診器で)ぽんぽんしてくれるひと、しんじゃったんだよね…。」年長の女の子がポツリつぶやきました。お母さんが教えてくれたのだそうです。長く園医を務めてくださった細川忍先生が亡くなったのは6月5日のことです。90歳を超えてなお現役のお医者様でした。優しい方でした。生涯を通して人々に癒しと慰めを与えてこられた方でした。昨日、畑の土を植木鉢に移した後が少しくぼんでいました。「ぽんぽんしてくれたひと、ここにうめるの?」(真剣な表情です)。
お別れは淋しいものです。大人も涙します。それを見た子は、愛した人を失う悲しさと共にかけがえのない命の尊さを感じることでしょう。幼稚園のみんなが、自分と周りの人たちの命を大切にする姿を天国でご覧になったら、細川先生は優しく微笑んでくださるに違いありません。さぁ、コロナと熱中症に気を付けて今日も一日元気に過ごしましょう!(写真は3年前のものです)