世界で一番楽しい日(お泊り会)

7月5日金曜日、お見送りに来てくれたお父さん・お母さんに手を振って、年長はと組さんがバスに乗ってお出かけです。バスが着いた先は、小樽の海!

観光船「あおばと」に乗るのです。「ねぇ、きょうはせかいでいちばんたのしい日にしようね。」「うん!」

みんなの船の後をカモメが追いかけてきます。そこで…園長先生にお願いして買ってもらった「カモメのエサ」の「ひねりあげ」を差し出してみると……

カモメがすぐそばに!

そして、はねをバサバサしながら、パクッと、たべた!!(ちょっとこわかったけど、嬉しかったね。)船から降りる時、それぞれに「のせてくれて、ありがとう!」と心からのありがとうを伝えているのを聞いて、園長先生の心には感動の波が押し寄せてきたそうです。

それから小樽水族館に行って

イソギンチャクの神秘の世界、エイの可愛い顔(本当は鼻の孔)、水槽に吸い付く巨大なタコをツンツンして

大きな魚にびっくり!「サメかなぁ?」

ペンギンショーも見た。「100ぴきいるね!」そして、側溝のような所で貝殻にくっついているカラカラに乾いた海藻を発見!

「それ、サラダにしてたべると、おいしいよ!」ととなりにいた子が教えてくれた。(大人たちは、ふのりに見えるけど自信がない。図鑑で調べてもハッキリしない。そこで、今度知り合いの漁師さんに聞いてみることにして、今は大事にジップロックに入れて、それまでは観察の日々。

それからイルカショーを見に行ったけど、迫力のジャンプで水しぶきが顔にかかる!

すると、ひとりの子がリュックの中から「いいもの」を取り出した。

「ぬれてもへいきだよ。イルカさん、おもいきりジャンプしてもいいよ~」

ジャンプどころか、お魚をくわえたまま近寄ってきて口の中まで見せてくれた!

「水族館楽しかったね!」「うん」汗だくになったので、おしぼりで頭を冷やしたら、良い気持ち!それから汗を流そうと、バスが向かったのは琴似にある「扇の湯」。

お風呂上がりの「ポカリ」は最高の味。

親切にしてくれた「扇の湯」の受付の方に「ありがとうございました!」短いけれど心も体もほわっとするひとときです。

ドライヤーで髪を乾かして(誰の髪ゴムか、わかるのが凄い!)

いつものカレーだけど、今日は特別な味!デザートはこの日のための「トロピカルゼリー」(昼間見た海を思い出すね)

寝る時間も近いので、1日使った水筒を洗います。「ママって毎日こんなことをしてくれているんだ。ママにありがとうしないとね~」(そう、自分でやってみないとわからないよね!)

キャンドルの灯りを見つめながら聞く聖書のお話が心に沁みていきます。(こっくりこっくりしている子が何人もいるけれど…)

布団を運んで

シーツも自分達で

枕投げならぬ、タオルケット投げ。(この遊びは本能なのか?)それもつかの間に、電気が消えて

「こんなに子ども達がぐっすり眠ったお泊り会なんて、私の10年超の中で初めてです!」と、M先生もビックリ。

すっきり目覚めて

朝食はバイキング。それから外の新鮮な空気を吸いに外へ。飼育箱の中で羽化したクロッピー(多分キアゲハだけど…)も一緒です。クロッピーは園庭で見つかったサナギから見事に羽化して、今日、空に羽ばたくのです。

子ども達の心も空へと舞い上がります。でも、そろそろママやパパに会いたくなる時間です。

「世界でいちばんたのしい日」と言っていたふたりが、楽しさの陰で、ふと見せた表情です。「お迎えはまだかなぁ。」

きっとパパとママも心配でよく眠れなかった事でしょう…。でもみんなの顔は自信がみなぎっていて「よし、今日もお泊り会するぞ~!」「それはやめて~」と先生達。無事子ども達を家庭にお返ししてホッと一息。「せんせい、おとまりかいしてくれて、ありがとう!」の言葉に胸がつまります。

たくさんの思い出をこれからお家の人にお話するのでしょうか?大サービスのパパの抱っこが嬉しい、今日も特別な1日。ありがとうがいっぱいの、世界でいちばん楽しい日!